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元気な骨は美しい人生

x Happy
3 日前
読了時間: 5分

ローマの三つ星レストラン「la strega」。


午後の柔らかな光が差し込む窓際で、


60代の女性客、エレナとマリアが、


温かなハーブティーを飲みながら話していました。





「ねえ、マリア。最近、疲労骨折をした人の話を続けて聞いたのよ」



エレナがそう言うと、マリアは驚いたように顔を上げました。



「疲労骨折? マラソン選手がなるものじゃないの?」



「私もそう思っていたの。でもね、知り合いの一人は、


マラソンを頑張りすぎて足の甲が痛くなり、


病院で疲労骨折だと言われたそうよ」



「頑張りすぎてしまったのね……」



「もう一人は左手首。仕事で重い物を持ったり、


物を収納したり、特に左手をよく使う職場だったらしいの。


詳しいことは分からないけれど、繰り返し負担がかかることも


関係するのかもしれないわね」



マリアは、ゆっくりとうなずきました。



「でも、もっと驚いた話があるの。高齢の方が、毎日のお掃除をして、普通に歩いていただ


けなのに、足に【疲労骨折】が見つかったという話よ」



「えっ? 特別な運動をしていなくても?」



「骨が弱くなっていると、普段の生活でかかる


負担でも骨折につながることがあるそうよ。


私たちも、これから気をつけなくちゃいけないわね」



マリアは、テーブルの上のパンを小さくちぎりながら言いました。



「そういえば、スポーツをする人も注意が必要なのよね。


運動したあと、疲れて食欲がなくなる人もいるでしょう?」



「そうなの! 運動したからエネルギーを使ったのに、食べられない。


これでは体に必要な栄養が足りなくなってしまうわね」



「食べる量が少ない状態が続くと、骨をつくるための栄養も、


体を回復させるためのエネルギーも不足してしまう可能性があるのね」



エレナは、少し考えてから尋ねました。



「ところで、カルシウムって、骨にいいということは知っているけれど……。


骨と貯金には、何か共通点があるのかしら?」



マリアは、いたずらっぽく微笑みました。



「ふふふ。エレナ、謎解きをしてみましょうよ」



🎼「カルシウム、骨、貯金。その心は?」





マリアは、指を一本立てました。



「第一の謎。貯金は、必要なときに使えるように、少しずつ蓄えておくものでしょう?」



「そうね。毎日少しずつでも、長く続けることが大切よ」



「骨も似ているの。骨はカルシウムなどのミネラルを含み、


古い骨を壊して新しい骨をつくることを繰り返しているのよ。


成長期に骨量を増やし、その後も骨の健康を守ることが大切なの」



エレナは、はっとしました。



「つまり、骨は、将来の自分のために守っておく貯金のようなものなのね!」



「そのとおり。ただし、骨は銀行預金とは違うから、


カルシウムをたくさん取れば、すぐに骨に蓄えられるというわけではないわ。


ビタミンD、たんぱく質、適切な運動、十分なエネルギーも必要なのよ」



「では、第二の謎は?」



「カルシウムを取っていても、食事全体が不足していたら?」



エレナは、すぐに答えました。



「貯金するお金そのものが足りないようなものね!」



「そう。特にスポーツをする人は、


消費するエネルギーに対して【食事が少なすぎる状態が続く】と、


骨の健康にも悪影響が出ることがあるの。食欲がないからといって、


食事を抜いたままにしないことが大切ね」



「なるほど……。骨を守るには、カルシウムだけでなく、


体を動かすためのエネルギーも必要なのね」



「ええ。そして、痛みを我慢して運動を続けるのも禁物よ」



二人は顔を見合わせ、納得したようにうなずきました。



♬骨を守る食卓のヒント♬




 ①♬ カルシウムを毎日の食事に



牛乳、ヨーグルト、チーズ、小魚、豆腐など。自分に合った食品を組み合わせましょう



②♬ ビタミンDとたんぱく質



鮭、サバ、卵などを取り入れ、骨の健康と体の回復を支えましょう。





③♬ 食事をカルシウムだけにしない



大豆製品、野菜、主食なども組み合わせ、さまざまな栄養素を取りましょう。





④♬ 運動後は、食べられるものから



食欲がないときは、おにぎり、バナナ、ヨーグルト、牛乳や豆乳など、


食べやすいものを少量から。


落ち着いたら、たんぱく質や主食を含む食事を取りましょう。





⑤♬ 運動・休養・食事のバランス



急に運動量を増やさず、休養も大切に。


繰り返す痛みがあれば運動を中断して病院を受診しましょう。



マリアは、最後にこう言いました。



「エレナ、貯金はお金を使わないことだけが大切なのではないわ。


必要なときに、安心して使えることが大切でしょう?」



「ええ。骨も、ただカルシウムをため込めばいいという話ではないのね。


毎日きちんと食べて、体を動かして、休んで、骨の健康を守っていくのね」






そのとき、二人の前に美しい魚料理が運ばれてきました。



白い皿の片隅には、小さな la strega の文字。



皿の下に添えられたカードには、こう記されていました。



ー la strega からのメッセージーーー



「骨の貯金は、一日ではできない。



でも、今日の一食から守ることができる。」



カルシウムを取ること。十分なエネルギーを取ること。


睡眠で体を回復させること。



それは、未来の自分に贈る、小さくて大切な投資です。



そして、二人が見つけた答え。



🎼カルシウム、骨、貯金。その心は――



「足りなくなってから慌てるのではなく、


毎日の積み重ねで未来の自分を守ること。」



それが、la stregaの考える、骨を大切にする暮らしなのでした






つづく


転載不可。 著作権ここにあり。

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