青豆
- x Happy
- 5月21日
- 読了時間: 2分
更新日:5月30日
雨上がりの夕暮れ。
小さな台所には、お味噌の甘い香りが静かに広がっていました。
イソッタは市場で買ってきた青豆を、
コロコロと
木の器に移します。
「今日は、ちょっと優しい和のお料理を作るの」
白いレースの袖を軽くまくり、イソッタは青豆を柔らかく茹でました。
湯気の向こうで、
豆はまるで「翡翠」みたいに艶やかです。
そこへ刻んだ長ねぎ。
香ばしく炒った味噌。
ほんの少しのお砂糖とみりん。
木べらで混ぜるたび、甘く香ばしい香りがふわっと立ちのぼります。
「ネギ味噌って、不思議ね。
懐かしい気持ちになるわ」
イソッタは小さく笑いました。
次に、油揚げ。

熱湯をかけて余分な油を落とし、
丁寧に袋のように開いていきます。
そこへ、青豆とネギ味噌をそっと詰めました。
ふっくらとした油揚げは、
まるで小さな『宝石袋』みたい。
フライパンで
🎵じゅうっ🎵と焼き始めると、
表面はこんがり狐色になっていきます。
香ばしい音。
味噌が少し焦げる匂い。
窓の外では雨粒が、まだぽつぽつと石畳に落ちていました。
焼き上がる頃には、台所いっぱいに幸せな香り。
イソッタは器に盛り付け、上に刻みねぎを散らします。
「外はさくっと。
中はほくほくよ」
一口食べると、青豆の甘みとネギ味噌の深い旨味が広がりました。
熱い緑茶を添えると、夜の静けさまで美味しく感じます。
イソッタは湯気の向こうで微笑みながら言いました。
「豪華じゃなくても、丁寧なお料理は心を温めてくれるのね」
そして小さな台所には、
今日も優しい灯りが揺れているのでした。
つづく
解説
イソッタが普段、
交流あったり、
お世話になっている
周辺の人たちを想像して
書いてみました。


