春 シャコ
- x Happy
- 5月27日
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イソッタのキッチンで、小樽春シャコの話。
「シーちゃん、今日の主役が来たよ!」
イソッタのキッチンに、カウンター越しに声が飛ぶ。
振り返ると、氷を張った大皿の上に、
輝く春シャコの刺身がずらっと並んでいた。
小樽で今朝獲れたばかりの、春の雄シャコ、
殻は薄くて身はぷりぷりで、
まるで海の弾力そのもの。
甘い汁がじゅわっと溢れる季節限定の逸品だ。
「うわぁ……これ、おいしすぎ……」
最初の一枚を口に運んだ瞬間、言葉を失った。
甘い。
とにかく甘い。
なのに、後味は海の潮とほのかな磯の香り。
噛むと弾けるような食感の後に、
ねっとりとした旨味が舌に絡みつく。
まるで濃厚な海のクリームを食べているみたい。
「シーちゃん、顔がとろけてるよ(笑)」
イソッタが笑いながら、
日本酒のグラスを置いてくれる。

冷えた純米大吟醸が、シャコの甘みをさらに引き立てる。
二枚目、三枚目……気がついたらもう七枚目。
「ちょっと待って、これ食べ過ぎちゃう……」
「いいよいいよ、
春シャコは今しか食べられないんだから。
腹八分目なんて言ってる場合じゃないよ」
イソッタ言葉に甘えて、八枚目、九枚目。
身がプリプリしすぎて、
箸でつまむのももどかしい。
泡醤油を軽くつけて、わさびをちょこっと。
もうそれだけで十分すぎるのに、
気づいたらまた手が伸びている。
十枚目を超えたあたりで、ようやく我に返った。
「……、今日の夕飯いらなくなったかも」
「ははっ、毎年これだよね、君は」
春の小樽の海は、シャコが一番美味しくなる時期。
短い旬を逃さないように、
漁師さんも市場も、みんな張り切ってるんだって。
イソッタのキッチンでは、そんな春の恵みを、
今日も静かに、でも嬉しそうに味わってる。
しーちゃん、もう一枚どう?
……って、もうお腹パンパンだって(笑)
どう?この春シャコ、食べ過ぎ注意報出てるよね♪
また小樽行きたくなってきたでしょ?
解説
春しゃこのお話をかいてみました。
アルコールは自分は
アレルギーに近いほど
飲めないので
あくまで
想像です。
飲めて楽しめる方が羨ましい。
お酒は20歳から。
季節を楽しめるかたが増えるといいと思っています。


